グロイ写真がでてくるので苦手な方は避けてくださいね。

10日程前の事、友人のご近所さんがスッポンをいただいて調理に困って我が家

に相談されました。しかし、実は・・私はスッポンは未経験。私の父親はスッポ

ンを調理するので以前から教えてもらおうと思っていたところでした。なかなか

スッポンを調理する機会に恵まれず・・・今回は良いチャンス!

二匹いたので一匹は父親が先に裁き、もう一匹は私が裁きました。

しっかり覚えたので、スッポンに困ったら私まで・・・笑。

可児川で捕れたという
鼈は臭くてすぐ調理というわけにはいきません。清流で10日程飼って臭みを抜きます。
暴びる鼈の首を噛み付かれないよう何とか持ちます。
最初は首を切り落とします。これが出来れば噛み付かれる事がないので一安心です。切り落とした口だけでもまだ噛み付くので切ってからも油断しないでくださいね。
首から鼈の血を抜きます。日本酒やワイン、ブランデーなどに直接入れて漉します。
甲羅をはずしていきます。甲羅の内側は内臓が入っているので、胆のうなどがつぶれると苦味が移るのでここは慎重におこないます。
甲羅をはずした状態です。
鼈の裏になります。ベルト状の骨から下半身、上半身を外していきます。
肉がよくついた下半身と肝臓、心臓です。肝臓、心臓は生食もできるようですが鍋に一緒に入れておいしくいただけます。
ブツ切りにした鼈と甲羅、爪などのアラは熱湯をかけ一呼吸おき温度を50度ほどに下げた湯の中で皮膚の部分の薄皮を一枚剥きます。これが大事な処理です。




これで処理は終わりです。私が裁いたほうの鼈はメスで卵をたくさん抱えていました。終えてみると残酷感を感じますが、やっている時は気持ちが調理師に戻っているため裁く事しか考えません。殺生してしまいました・・・。

私の口にはいるわけではないですが、鼈の調理が勉強できて友人のご近所さんに感謝してます。