[W様邸]

W様邸は合板板を使用したくないという家族の健康を重視した施主様の意向で進

行しています。床板は根太の上に15ミリの樺の無垢一枚板の仕上げです。床の

断熱材を入れながら床板を貼っていきます。

床の断熱材はスチレンフォームを入れています。

壁や天井は以前も紹介したポリエステルの綿状の断熱材です。山千造建が今この断熱材を使用しているのには棟梁ならではの考え方に高価すぎない価格、仕様ともに現在ではこれが当てはまっているからです。密閉されていないもので気泡性、通気性、腐敗のない、カビの生じない、木に良い状態を与えられるもの。この断熱材はグラスウールのようにビニールで密閉されていないので入れ込みの作業性は大変ですが、もし万が一湿気を含んでもポリエステル綿ならではの長所を発揮すると考えます。
現代は高気密を一番に考えられている住宅社会ですが、私達は木の家を造っていて高気密を一番には重視していません。
確かに夏に暑い家、冬に寒い家は困ります。だから断熱材は外気を取り入れないために重要です。しかし昔の木の家が長く強硬を保持した理由が通気を持ち木の呼吸を妨げない環境にあったから、と考える私達は木にラップを包んだような家造りは本望ではありません。現代の良い住宅建材を取り入れながら主構造である木が長く元気にいられる家造りを一番大切に家造りをしています。
なにを重視するかでやり方、方法はちがってきます。良い家造りは一つではなく
何通りもあるのでしょうね。だから多種多様の商品が流通しています。
この考え方にも賛否両論あると思いますが、一つの意見として読んで頂きたいです。