築50年の家屋の再生リフォームに使う材料を積み込んでいます。

経年の変化で味わいのでた部分と新とを調合させるために杉を選びました。

今、積み込んでいる一枚板も杉です。

これらの材料は窓枠、戸枠などカウンターへと棟梁の手によって変身しますよ。

杉は木の中でもやわらかく、傷もついやすいですが空気をいっぱい含んでいる木でもあります。

歩行性、断熱性にも優れた杉は、今再生中の家屋に馴染みとけこんでいくと思います。

できるだけ既製品を使いたくない山千の家造りです。

今日は棟梁と一緒に飛騨川ウッド主催の木材市に行ってきました。たくさんの木、今日は一枚板が多い気がします。

今回は絶対に買わない!と決めていたのにまた買ってしまいました・・・
一枚板。
鉄刀木(たがやさん)(ウェンジ)という木目の本当に美しい古木色の木、字の通り硬い密度のある木です。
棟梁、私、2人共惚れてしまい、その場から動けない、結局は買ってしまいました。この木もお嫁に行く時がくるかはわからないのに・・。
テーブルにジャストサイズの2.4mのものです。
家具まで全部コーディネート製作する木の家、お値段は安い、とは言えないですが・・お造りできますよ。

築50年の民家を改装しています。
永い時を刻み  愛着の溢れたこの家を
施主様思いに向き合って、思いを受け継ぎお仕事させていただいています。

永い時を経てできた 歪みや狂いを一つ一つ対処しながら、焦りを敵にして・・・
取り替えの柱は 当時の手刻みの技法でこなす。
「久しぶりにこんな仕事したな〜。」
と潜に嬉しそうに話す棟梁です。
平屋の大きな家、床下地の根太も沢山入り、断熱材を入れています。まだ暫くかかりますが素敵に仕上げさせていただきます。

木のある暮らし
棟梁の手空きの時に造りためている木の道具小物たち、
お客様の完成お祝いのプレゼントにしたり・・・
気に入ってもらえた方に販売させて頂いたり・・・
させてもらっています。
一つ一つ、丁寧に手造りされたものです。
『木のある暮らし ・・木の道具小物 市・・」として
いつか作品展でお披露目できるかしら。


1.5人、いやいや1.3人にんかな?の人工で10日程かかりましたが、ようやく解体工事もほぼ終わりました。
やはり風呂場であった部分は腐食が進み、構造柱も交換になります。
昔は玉石の上に柱をのせて建築していたので、床下には所々にと玉石があります。
この玉石は何度も何度も打ち安定させています、27年の大工歴の棟梁も弟子入り当時にまだこの作業を経験しています。

今のようにベタ基礎というコンクリートで地を覆う基礎工法は、まだ最近の歴史なのですね。
地をコンクリートで覆うことは、土が息が出来なくなるという意味では良くないのかも・・・ですが。

シロアリ対策や湿気防止には必要なのですよね。今週はコンクリートを流し、いよいよ改装始まります。


昨日から着工が始まった美濃加茂N様邸リフォーム工事です。
解体していくと地梁という10m以上ある太い丸太梁と、奉納棟札と記されている木札が見えてきました。
そこには51年前に建築した棟梁の名前から左官屋さんの名前、当時中学生だったという施主様の名前まで協力者の名前がありました。
丁寧に造られた貴重な家屋です。

この家を大切に思い、古きを活かした改装を希望されている施主様の思いを受け継ぎ改装させていただきます。


50年以上の時を経た立派な地松の梁は今も強硬さを保ってまだまだ丈夫な家屋であり続けます。


漆喰の壁は今にも受け継がれる最良の壁とされています。
この壁も残したい・・・そう思いました。左官の技術で補修して残して行きます。

まだまだ明日からも解体です。丈夫に造ってあります、そう簡単には壊れません。