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1.5人、いやいや1.3人にんかな?の人工で10日程かかりましたが、ようやく解体工事もほぼ終わりました。
やはり風呂場であった部分は腐食が進み、構造柱も交換になります。
昔は玉石の上に柱をのせて建築していたので、床下には所々にと玉石があります。
この玉石は何度も何度も打ち安定させています、27年の大工歴の棟梁も弟子入り当時にまだこの作業を経験しています。
今のようにベタ基礎というコンクリートで地を覆う基礎工法は、まだ最近の歴史なのですね。
地をコンクリートで覆うことは、土が息が出来なくなるという意味では良くないのかも・・・ですが。
シロアリ対策や湿気防止には必要なのですよね。今週はコンクリートを流し、いよいよ改装始まります。
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昨日から着工が始まった美濃加茂N様邸リフォーム工事です。
解体していくと地梁という10m以上ある太い丸太梁と、奉納棟札と記されている木札が見えてきました。
そこには51年前に建築した棟梁の名前から左官屋さんの名前、当時中学生だったという施主様の名前まで協力者の名前がありました。
丁寧に造られた貴重な家屋です。
この家を大切に思い、古きを活かした改装を希望されている施主様の思いを受け継ぎ改装させていただきます。
50年以上の時を経た立派な地松の梁は今も強硬さを保ってまだまだ丈夫な家屋であり続けます。
漆喰の壁は今にも受け継がれる最良の壁とされています。
この壁も残したい・・・そう思いました。左官の技術で補修して残して行きます。
まだまだ明日からも解体です。丈夫に造ってあります、そう簡単には壊れません。